楽器を習得するのに途中で挫折しないためには?

楽器を楽しもうと願って学び始めるのに

途中でくじけてしまうことは多く聞くことです。
なぜそうなるのか。
それはうまくなるためには基礎練習が必要だという正論のもと
その技術練習自体では音楽の楽しさを感じられない練習に
専念することを強いられるからです。

◆あるジャズドラム教室の紹介から

housドラムを始めて始めてから3ヶ月は
基礎練習と
ジャズのリズムである4ビートの練習をしていきます。
それから簡単なスタンダード曲を完成させていきます。

テクニックの習得はとても時間がかかるため諦めやすいです。
時間をたっぷりかけて少しずつ練習してください。
ルーディメンツの練習を行う前に、
シングルストロークとダブルストロークは必ず習得しておく必要があります。

たいへんそうだ。

私はいきなり曲にとりかかるやり方を提唱しています。
それはすぐできちゃう人もけっこういらっしゃいますし、
つまづく苦手なところは人によって異なるからです。

やってみて、わかんないところが明らかになったら
その人なりに身につけるアプローチも変わってくる。

それに稚拙でも、
とりあえず曲が演奏できた方が
やろうという気持ちになれますから。

いきなり完璧にジャズになってなくったって
いいじゃないですか。
とりあえずジャズっぽく叩くのに
1時間もかかりません。


学ぶ側よりも
教える側に大きな責任があると私は思っています。

音楽を教えるのに最も
大事なことは、

「できるようにする」

ことです。

「ジャズ、かくあるべき!」
を押し付けることではありません。

そのためには、学ぶ人の想い、身体的力、思考する力
その個人差を丁寧に把握して
方法を提供しなければなりません。

それが私が専門学校教育で教え続け、学んだことです。

皆が演奏家として、作曲家として仕事をできるようになるわけではありません。

でも、好きな音楽は一生続けていってほしい。
音楽で楽しんで生涯生きていける状態になってほしい。
学んでそういう状態にレベルアップできたならば、

それは詐欺ではありません。

しかし、

そうさせられないならば、
音楽教育は詐欺でしかないでしょう。

そう思って格闘した20年を越える経験の積み重ねを経て、

音楽のもつ本来の素晴らしい力を
広めていきたいと思うに至りました。

誰もが、Jazzでも、ブルースでも
即興が含まれる音楽で自分を表現できるように、
楽しむことができるように
なればいい。

そうしたいと願う人は
なれます。


学ぶ側に大事なことは

感情を安定させておくこと。

健康であること。

それで十分です。

◆音楽を仕事とすることとはどういうことか

じゃぁ、なぜプロになりたいと思っているのになれない人がいるのか。

そう思われましたか?

その理由は

音楽の世界で仕事人となることは、自分が活かされないと
気づいてしまった人が
プロ音楽家への道を歩くことを
自ら辞めています。


音楽を仕事にしている人は

その根本にあるのは
「好き」でも「楽しいから」
でもありません。

自分を高めること
高い次元の自分に出会いたいから。
です。

求道者なのです。

だから限りなく技術を磨いて
新たな自分に出会い
新たな音楽を生み出す。

そして感動し、快楽を覚える。

それがプロ演奏家であり
プロの音楽制作者です。

そのためには
いかなる犠牲も厭わない。
その瞬間は嫌だと思っても
辛い、と思っても
続けられるのはそれが理由です。

根本の動機が違うのです。

多くのトッププロと仕事をしてきて、
また多くの音楽を志す人々を教えてきて、
プロになった人、ならなかった人を思い返すと
そういうことであると実感しています。

音を楽しむ、と書いて
音楽。

その言葉をストレートに体験するだけであれば
これは誰でもできる。

誰でもできるようにしなければならない。
音楽人として30年を越えた今、
そう感じているのです。